40とネズミ

人知れず40歳を迎えた。正直30歳の時は全く焦らなかったし、ほんとにどうにかなると思ってた。だけど40を迎えるにあたりそこそこ焦ったのですよ。人生に。そう人生に。

きっと40の朝は誰かと一緒に迎えると思ってたし。

しかし待てど暮らせどその誰かは現れなくて。

結局、長期休暇(GWの振休)をもらい実家で迎えた。

0時に誰かからLINEが来るかとかソワソワしていたものの、23:30くらいからうとうと寝てしまっていた。

寝入りばなに、夢と現実のはざまで、バタバタバタって音が聞こえて…寝ぼけていたが、それはすぐ気づいた。

そうネズミの音だって。昼間に仕掛けた罠にかかっているのである。

ふと時計を見ると0時5分。

ハッ!ネズミだ!ハッ!0時過ぎてる!ハッ!40になった!ハッ!ネズミ!

いろんな感情が巡る。いろんなというか40とネズミだ。

お母さん!お母さん!寝てるお母さんを起こす。40になったばかりの娘が大声で何事かと思っただろう。いやそもそも母親は今日が次女の誕生日ということも忘れていたようだが。40を迎えて5分後にネズミ退治をするという大台の幕開け。

悪くない、そう、確か毎年こんな感じだから。